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構造形式ってナニ?~災害に負けない建物~


建築した構造物に加わる力にはふたつあります。
ひとつは、「鉛直力」といって、建物自体の重さ、そして、人や家具、降雪なども含みます。
ふたつめには、「水平力」です。
日本は昔から、台風や地震の多い地域で、
こうした災害によってかかる力のことを水平力といい、
それに備えた建築計画をしなければなりません。

この水平力に持ちこたえられるように考えられた構造形式を
それぞれみていきましょう。

① ラーメン構造
柱と梁を頑丈に固定する工法。間取りやレイアウトがしやすい。

② ブレース構造
柱と梁に囲まれたところに斜めの材料を配置することで、強度を増すことができる。
筋交い工法ともいい、筋交いの面は、一定間隔にする必要がある。

③ 壁工法
柱と梁ではなく、頑丈な壁によって水平力に対抗する工法。
壁面で支えることで、受ける力を分散することができ、水平力に対して強い。
構造を支える壁の取り付けが重要となるので、開口などレイアウトに制限がある。

阪神大震災や東日本大震災など、大きな地震による被害は甚大なものとなりましたが、
これらの教訓をうけて、耐震性能の向上にむけた新しい工法や技術が現れてきました。

鉄骨、鉄筋、コンクリートといった構造材料の強度もさらに増し、
免震構造や制震構造といった地震の揺れを低減させる技術もうまく取り入れながら
構造設計を進めることが可能となっています。

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2019.09.20

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