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経営者インタビュー

 

畑山 今年2017年1月に開業された、兵庫県明石市の一級建築士事務所、AS(エーエス)設計さん。山口代表は、国立明石工業高等専門学校の建築学科ご出身だそうですね。その頃から建築業界を目指されていたのですか。
 
山口 はい。少年時代から、自分の家を設計してみたいという夢がありまして。明石高専を卒業後、1995年に神戸市の建築事務所に就職し、一級建築士を取りました。
 
畑山 1995年と言うと、阪神・淡路大震災があった年ですね。復興事業と重なったでしょう? 

山口 そうなんです。就職した会社が公共事業をメインに行っており、まず西宮にある高校の被害調査を行い、建て替えが決まると、1年後に完成するよう設計図を描きました。

畑山 
大変でしたね。その他の公共施設の設計も同時に行われたと聞いています。

山口 
おかげで、その間に建物の基礎や骨組みの重要性をしっかり頭に叩き込まれ、後々の仕事に生かされました。それから15年後に、建築構造設計がメインの設計事務所に転職し、2013年から3年間、確認審査機関の構造部門で働きました。

畑山 
山口代表は構造設計一級建築士、構造計算適合判定資格者という資格を持っているのだとか。これらはどのような資格なのですか?

山口 10年ほど前に起きた耐震偽装事件、通称姉歯事件をきっかけに創設された資格で、大規模な建築物の設計には構造設計一級建築士の関与が必要になりました。また、ある人が設計した建物の安全性を建築前に第三者がチェックする制度があります。そのチェックに構造計算適合判定の資格が必要でして。弊社ではこうした経験や資格を生かし、構造設計やデザインのできる事務所を目指しています。
 
畑山 トータルで建築を手がける事務所を展開するのが、AS設計さんの目標というわけですね。具体的には、どのような建築を目指しているのでしょう。
 
山口 例えば、弊社のホームページには、ポルトガルで撮った駅の写真を掲載しています。その写真のように、建築だけでなく、橋などの土木と建築が融合したような斬新なデザインの設計を手がけていきたいと考えています。
 
畑山 これまで積み重ねた知識と経験が、新しいデザインに生きていくわけだ。――それでは最後に、これまでのお仕事で、特に印象に残ったものはありますか?
 
山口 1995年の震災時の復興です。初めて自分で建物の図面を引き、現在もその建物が見られるのが感慨深いですね。その当時の思いを忘れずに、真摯に仕事と向き合っていきたいです。

 

「仕事を楽しむ」とは‥

マンネリにならないよう、良いアイデアを思いついたら実行してみることです。日々の仕事に変化をつけることで、楽しむことができるのではないでしょうか。

    

2018.06.28

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